「雪那が天音と付き合ったら……
 アイドル、やめちゃおっかな」


「千柳、ふざけるな!」


「もう、冗談だから。
 俺がゾルックを
 捨てられるわけないでしょ。
 大事な居場所なのに」


「綺月がゾルックに戻ってきて、
 ホッとしたのに。
 次の爆弾は千柳かよ」


「ゾクゾクするの、氷牙は好きでしょ?」


「まっ。
 刺激ゼロの人生を歩みたいなら、
 千柳と一緒にいないけどな」




 
 いつも、上から目線で
 俺に文句ばっかり言う氷牙。


 最後は優しい言葉で、
 俺を甘やかしてくれる。



 その甘さと辛さ加減が
 俺には心地よくて。



 仕事も。アイドルも。プライベートも。

 俺が好んで
 氷牙のそばにいるんだけどね。