コーヒーを準備している氷牙に
 睨まれ続けている俺。




 俺にとっては氷牙の睨みなんて
 威嚇する子猫と一緒なんだけどな。



 『強がって可愛い』って
 頭をナデナデしてあげたくなっちゃう。



 実際にすると
「ウザっ」って、手を振り払われるけど。




 幼稚園の時には、
 激怒の氷牙をスルーする技を
 身につけていたし。



 俺の平安貴族並みのおっとり口調は

 吠える氷牙をなだめるのに
 効果的絶大だしね。