生まれた時から 私は千柳様にとっての 抱き枕でしかない。 千柳様の心が、荒れ狂わないように 癒しを与える道具。 それなのに…… 毎夜、10時。 大事な宝物を包み込むように 甘く甘く抱きしめられると 幸せすぎて、勘違いしそうになる。 『私は千柳様の特別』で。 『一番の存在』だって。