そう言えば、顔を真っ赤にした千桜。

かーわい……。

もう、朝から喰いたいんだけど。

「っ……!」

少し顔を近づけて、千桜の頬に手をそえた。

すると、ぎゅっと目をつぶった。

「好きだ、千桜」

「私の方が好きですっ」

もう、何もかもが愛おしい。

そう思ってると、

「っ……す、好き……」

とさらに言われる。

そんな可愛い上目遣いで言われても……。
「はぁ……学校行きたくない」

千桜の首筋に顔を埋めた。 

いい匂い……。

「私も、学校は嫌です……怖いし」

男ども、さすがに俺が彼氏だから告白はしてこなくなったけど。

ずっと千桜を見やがって……。

「……殺したい」

「わ、私をですか!?」

「アホ!愛してる女を殺すわけねぇだろ!」

なんでそうなんだよ……!

「千桜を見てる男を、殺したいんだ」

「ぶ、物騒……!」

「でももう7時だし、起きるか」

よいしょ、と身体を起こした。