「ババアだろ!千桜のどこがブスだ!?目、腐ってんだろ!千桜は世界一可愛い美少女だろうが!」

「……え、京夜くん……」

今、可愛いって……言ってくれた?

「あ……い、今のはだな、その……」

(((京のドアホ……)))


一茶、尚、陽太。

「千桜ちゃんはあなた方の所にいなくても大丈夫なので、心配しなくていいですよ」

「そうだよな。ぶっちゃけ、あんたら最初から用ナシじゃん?」

「せやから、もう帰ってくれへん?」

みんな……。

ふたりは悔しそうに顔を歪めて、お母さんはそばにあった花瓶を私めがけて投げた。

「千桜!」