ぎゅっ、と自分の袖を握る。

「千桜……」

「なんやそれ、初耳やで!?」

「言ってなかったですもん……。それに、眠れるようになって初めて見た夢がそれだったんです」

「眠れなかったの?」

こくんっと頷いた。

「私を拾ってくれたのが、叔父様で……。叔父様の元で暮らすはずだったとき、このふたりが私を引き取ったんです」

「なによ……引き取っただけありがたいと思いなさいよ!このブス!」

「おいババア……今、なんて言いやがった!」

……京夜くん?

「ば、バハアですって!?」