「ちょっと、ここ公共の場!」

もうすぐあのけやき公園がみえる。当たり前だけどけやきの木は光っていなかった。


「志穂だってさっき大勢の前で俺抱きしめてきたじゃん?あれ、超嬉しかったよ」

「い、いわないでよ・・・恥ずかしい」

改めていわれると恥ずかしくて顔から火がでそう。


「でも・・・」

「でも?」

「日向がそんなに喜んでくれるなら、これから頑張ってみるね」

「ほんと志穂らしくないー!」


そういいながらさらに強くぎゅっと抱きしめられる。

なぜだかものすごく懐かしくて、温かかった。