昨日まで降り続いていた雨も、今日はすっかり止んで、絶好の結婚式日和になっていた。
「瑠奈、おはよ」
「おはよう」
二人で駅に向かって歩き出す。
いくら私たちと美樹さんが仲良しとはいえ、所詮ただのご近所さん。
結婚式に招待されるはずがない。
それでも、会場の外からだけでもいいから、結婚式を見て気持ちに踏ん切りをつけたいという碧斗のため、私たちは、隣の街にある教会に向かっていた。
今日は碧斗とカレカノの最後の日。
悲しくて切なくてやりきれなくて。
昨日は一睡もできなかった。
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