照れくさそうに頭を掻きながらやって来る。
「瑠奈……ごめん」
「……え、」
「昨日は勝手に帰っちゃって、ごめん」
「あぁ、そんなこと………」
気にしないで。
そう言いたかったけど、言葉に詰まる。
「怖くなったんだ」
「怖く……?」
「うん。昨日瑠奈が言ってただろ。
だからさ、その……ほら…な?」
「嘘……私、なんか言ってた?」
いつの間にか暴言吐いてた?
知らぬ間にサイコパス発言してた?
「好きって……言ってた。
碧斗が好き、って……………」
「あ……」
あの時だ。
碧斗に告白された夢を見た時。
夢の中だけじゃなくて、本当に言ってたんだ。