次の日の朝。あまり眠れないままアラームが鳴った。
何が起きようと時は流れ、今日も学校。
「…はぁ」
思わずため息がこぼれる。
今日からは碧斗と学校に行けない。
もうカレカノじゃない。
そんなことは一ヶ月前からわかってた。
わかっててカレカノのフリをしていた。
そう、今日からはただ、一ヶ月前の生活に戻るだけ。
顔を洗い、鏡の中の赤い目を覗き込む。
違う。
変わってしまったんだ。
もう今の私は、一ヶ月前の私とは違う。
碧斗を好きになってしまったから。
もうどうしようもなく、たまらなく碧斗のことが好きで。
一日中碧斗のことを考えて、碧斗のことで頭がいっぱいで、碧斗のせいで、こんなにも苦しい。
もう戻れない。
なかったことにできないくらい、私は碧斗のことが好きなんだ。