保健室のドアを空け、なんの躊躇もなく部屋に入る。
保健室の先生は毎日のように僕が来るので、僕を認識した後何も言わずデスクに向き直った。
僕も何も言わずに誰もいないベッドに入り込み、そのまま目を瞑った。
眠るつもりは無い。
だって、眠くないし。
視線を感じることに疲れたなら、単純に目を閉じれば何も問題は無い。
僕が五感で視線を感じるのは、目で見える時だけ。
目を瞑ってしまえば僕はただの一般パーリーピーポーなのだ。