「っ、うる、うるさい…ッちがう……っ」

「はは、なにが違うんだよ。全部、おれが今言ったことが当てはまってるからあんたは動揺してるんでしょ」

「ちがう、ちがうっあたしは、っ」

「"芽吹さんが羨ましいです あたしに無いものを全部もっているような気がして憎かったです だから虐めました だから、死んでしまえばいいと願っていました"」

「うぅ、ああ……っ、」

「"星原くんが望むなら、どんな方法使っても排除してあげる"んだっけ?じゃああんた、おれが死ねって言ったら死んでくれんの?」




山岸さんが息を呑む。「うるさい」も「ちがう」も、もう聞こえなかった。





「ほんとさ、お前らみたいなのがいるから世界がどんどん理不尽で出来上がっていくんだろ」



威勢を失い、ポタリポタリと涙を零す山岸さんが突っ立っている。









「​────はやく死ねば?」




静寂に、星原くんの声が落ちた。