ああもう、めんどくさなあ、本当に。ていうかそもそも、一軍とか二軍とか三軍とか​───…





「今時そんなの流行らないって。つうかそんなことでしか自分の承認欲求満たせないの、くそ醜くて見てて痛いからはやいとこやめた方あんたのためにもなるんじゃない?あと、土下座して頼まれてもあんたとはセックスしないから。あー、けどまあ」



​────芽吹さんなら話は別かもしれないけど、






「……え、」



声が洩れた。零れたのが誰の声だったのかすら定かではない。その場にいた全員が 声の主に視線を奪われていたことだけが、確かな事実だった。



わたしが心の中で思っていたことを口に出してしまったのかと思った。誰かが代弁してくれたみたいだ。



そしてそれは、






「……なんで、星原くんがここに居るの……?」




先週の金曜日以来会っていなかった星原くんによるものだった。