「なんだ、美奈子ほんとは俺みたいなのがタイプなんだね。早く言ってよ」

「帰れ、幸せ妄想族」

「また心にもないことを」


へらへら笑う亮介に後ろから抱きしめられて、助けを求めて真紀と沢藤を見れば関心してる二人と目が合った。

そして、白々しくそらされた。

手には亮介持参のクッキー。


・・・餌付けされてる!




「あんだけ果敢にチャレンジしないと春はやってこないんだな。今日はいい勉強になった」

「私も関心したわ。これは予想以上にすごいわ・・・」


「ちょっと!助けてよ!なんとかしてよこの犬みたいなのー!」



助けを呼ぶ声はざっくり無視。

おまけに二人は帰る支度をする始末。



「待って!連れて帰ってよこの犬も〜!」



ピザ!さっき頼んだピザも来るのに!