「あーでもこの雑誌にも書いてある“ちょっと鈍感なくらいの男の子が可愛い”だって」


亮介が見つけたのは雑誌の特集“好きなタイプ別☆男の子特集”



「「どれどれ?」」


覗き込んだのは真紀と沢藤。



「あーほんとだ。にしたって大志は鈍すぎ。あ、“生意気で可愛くない年下も結構好き♪”だって。これ亮介のことでしょ」

「ほんとだ。この人きっと美奈子みたいなタイプだね」


にやにや笑って言う亮介。


「何言ってんの、勝手に決めないでよ。誰が亮介がタイプなんて言ったのよ」

「今に言うようになるから。ねぇ?真紀さん?」

「さぁ、どうだろうねぇ」

「佐藤はそう簡単に落ちねーぞー」

「まだ時間あるし、じーっくりゆーっくり追い詰めますから大丈夫です。美奈子も安心してね」


・・・なにを?