「だいだい、お前に何もかもを任せたのが悪かったんだ!」

「はあっ!?

そもそも、お前がギャンブルに大失敗して借金を作ったのが悪いんだろうが!」

「その借金をさらに大きくしたのはお前だろうが!

才能もないのに株にまで手を出しやがって!」

「お前のせいだろうが!

嫁にバレると今度こそ離婚されるとか何とかで大騒ぎしやがって!」

「仕方ないだろう、家での私の立場は最下位に等しいんだ!」

「ああ、お前は婿養子だもんな!

前にも借金を作った時、嫁と嫁の両親に土下座をして借金を返してもらったんだもんな!

お前が専務をしているのは、嫁のおかげだもんな!」

「バカにするのも大概にしろ!」

「ーー大概にするのはあなたたちの方ですよ、虎頭専務と寺島くん」

大国くんが告げるように言った瞬間、2人の視線がこちらに向けられた。