あの様子、間違いなくドン引きしていたわ。

「よしよし、順調だ」

わたしはグッと親指を立てると、キッチンへと足を向かわせた。

流しの下からカップラーメンをいくつか取り出すと、テーブルのうえに置いた。

「さて、何にしようかしら…」

ラーメンが2つときつねうどん、天ぷらそば、焼きそば…と何にしようかと考えると、わたしは焼きそばを手に取った。

やかんに水を入れてお湯を沸かして待っていたら、お風呂を済ませてきた大国くんが戻ってきた。

「その中から選んでね」

テーブルのうえに置いてあるカップラーメンを指差したわたしに、大国くんは天ぷらそばを選んだ。

「西尾さんは焼きそばにしたんだね」

椅子に腰を下ろした大国くんが声をかけてきた。