翌日を迎えた。

「ただいまー」

大国くんが帰ってきた。

わたしはソファーのうえで横になっていた。

パタパタと足音が聞こえたのと同時に、わたしは目を閉じた。

ドアが開いたその瞬間、
「ーーんっ、えっ…?」

わたしはたった今起きたと言うように目を開けて躰を起こした。

「あれ、大国くん…?」

わたしは寝ぼけている演技をした。

「な、何だ…」

大国くんはホッとしたと言う顔をした後で、
「またどこかへ行ったのかと思った…」
と、呟いた。

「あー、ごめんごめん」

わたしは両手をあげて伸びをすると、
「お昼ご飯の後にちょっとだけ昼寝をしようと思ったら…」
と、言った。

「あら、もう夜になっちゃってる」

わたしは手を額に当てて、あちゃーと呟いた。