着替えを用意すると、のっそりとした動きで着替え始めた。


「っ…」


男子高校生にとっては(あとちょっとで卒業するけど)、好きな子の身体にはしっかりと興味があるもので…。


「大ちゃん、廊下いってて…」

「ごめん」


心穏やかではなかった。けれど、ヒかれたくない俺は、そそくさと言われた通り廊下へと出ていく。


(……弱ってる美鈴…ものすごく可愛い…)


付き合い始めてまだ少し。
出会いは美鈴が産まれてからの年数換算すれば約16年。


美鈴一色の心境に、苦笑いをこぼした。