席に着くと目の前には机に突っ伏してるユカの姿があり、さっきの授業は睡眠学習をしていたのだと分かった。
3時限目開始の鐘が鳴り、次の教科の先生が入ってくる。
先生は私に「いつ来たんだ」なんてことも言わずに当たり前のように授業を始めた。
先生も私を無視する。関わりたくないから空気のように扱うんだ。
それが虚しいとか悲しいとか思わない。
構ってほしいわけじゃないから。
黒板という深緑の板につらつらと白い文字が書かれていく。
それを黙って書き写し、自問自答する。
私はこんななりだけど成績はそれなりにいい。
一度も80点以下は取ったことないし。
「ふぁ~」
そんな時、目の前の女が盛大にあくびをした。
『不細工』
「失礼ね。てか来てたんだ?」
感想を言ったらまだ眠たい様子で感想に文句を言ってきた。