『ユカごめん…私早退するね』
「分かった」
ユカに謝って鞄を取りに教室へ行きソレを取ると昇降口に向かった。
私の、悪い癖だ。
あぁいう雰囲気になると逃げ出してしまう癖…すごい嫌なのに中々抜けてくれない癖。
本当ヤダ…ユカを嫌な思いにさせてしまった。
電話で、謝ろう。
その夜ユカに電話を入れ「今日はごめんね」と言うと反省の色が見えるからよろしい!と言われた。
それから色々他愛もない話をして電話を切った頃には8時前になっていて長電話をしていたことに気がついた。
部屋を出ると夕飯のいい匂いとともにお母さんの「手伝ってー」という声にリビングへと向かった。