私は遊びでしか男と関わったことがないし、ましてや本気の恋ってのが一切分からない。
まともな2回の恋愛だって相手から告白して、恋愛の好きじゃないけど付き合ったら変わるかな?なんて気持ちで付き合ってただけであって…結局好きにはなれずに別れて…ってあれ?私まともな恋愛してない。
はぁ…だからだ。この先も恋をすることはないと思ってる。
私はもうどこからが恋なのかすら分からなくなってるから。
私って最低、最悪、ダメ女だ。
私は心の中であの先輩に頑張れ、とエールを送って弁当箱を開けた。
パクパクと食べていく私に対しユカはズズズっと音をたててラーメンを食べている。
美味しそうにスープを飲み込んだユカはおもむろに口を開いた。
「ねぇ知ってる?北条と付き合った子たちが彼の悪口を言わないの」
『え…そうなの?』
ユカの口から零れた言葉に驚いて固まってしまった私。
私は少なからず傷つけてしまっている人たちがいるから愚痴とかを言われていないという彼を知って少し、いやかなり疑問に思った。
『なんで?』
そう問うと…
「元カノたちはこう言うのよ゛いい夢を見た。幸せだった゛って」