「実はさっき総務の山口くんから香水をもらってね」
「はぁ」
三浦部長がデスクの引き出しから紙袋を取り出す。有名ブランドのロゴがついた紙袋だった。私にはとても手の届かないような高級ブランドだ。
「良かったら使ってくれ」
紙袋を差し出され私はどうしようかと逡巡する。怒られるとばかり思っていたので意表も突かれていた。
私が受け取らずにいると三浦部長の声が一段低まった。
「ん? こういうもらい物は駄目かね?」
いや、駄目というか……。
私は紙袋を受け取った。そうせざるを得ないと思った。もしここで断ればまた余計に目をつけられてしまうかもしれない。それは御免だった。
「部長、ありがとうございます」
一応お礼を言っておく。もちろん頭を下げるのも忘れない。おかしな難癖をつけられても困るし。
「はぁ」
三浦部長がデスクの引き出しから紙袋を取り出す。有名ブランドのロゴがついた紙袋だった。私にはとても手の届かないような高級ブランドだ。
「良かったら使ってくれ」
紙袋を差し出され私はどうしようかと逡巡する。怒られるとばかり思っていたので意表も突かれていた。
私が受け取らずにいると三浦部長の声が一段低まった。
「ん? こういうもらい物は駄目かね?」
いや、駄目というか……。
私は紙袋を受け取った。そうせざるを得ないと思った。もしここで断ればまた余計に目をつけられてしまうかもしれない。それは御免だった。
「部長、ありがとうございます」
一応お礼を言っておく。もちろん頭を下げるのも忘れない。おかしな難癖をつけられても困るし。