最後に彼の魔法がかかって、夕日に照らされたわたし達。


夢があってもなくても、わたし達はこの世界で生きていこう。

何度諦めても、何度絶望しても、幸せの続きを描いてくれる人がそばにいるのだから。



「ヒナノ……雛乃が好きだよ。だから──」




この日、わたし達はもう一度恋を始めた。








                 *FIN