「ん。お前らがいいなら俺も混ざるよ。な、ヒナノ」
「う、うん!」
「ありがとう。じゃあ決まりだね」
こうして4人だけのささやかなパーティをすることにしたのだ。
「ちなみに2人はどんなことしたいの?」
「僕はいつも通りでいいけど、パーティだもんね……」
わたしが尋ねるとユラハは困ったように笑う。
「ほんとユラハは欲ねえな! なんかねーのかよ! 私なんてたくさんあるんだぜ!」
「ならアランがやりたいことやろう」
「……私はユラハのやりたいことをしてーのに」
アランがぶくっと頬を膨らませて、拗ねたように呟いた。
アランって、ユラハの前だとこんなにも可愛くなるんだ……!
綺麗な印象が強いアランだから、かなり衝撃的だ。
「アランがいればそれだけでいいんだけど……じゃあ、1個だけ」
「ん? なんだ?」
わくわくした顔でユラハに問い詰める。