もう、なんだよ、それ……。

私は幸せなるのが怖いんだよ。

知ってて言ってるのか?


「ははっ」

思わず私も笑みが溢れてしまったではないか。



「私、もっとわがままになっていいのか?」

「ああ。全部受け止めるから」


「嫌いに、ならねえのか……?」

「死んでもならないから」


「じゃあ、ユラハを好きなまんまでいいのか……?」

「いいよ。だって……」



お前はもう自由だ。



……オメエらは本当に私を泣かせるのがうまいな。


嗚咽を漏らして、子どものように大声で泣いてしまった。

それでご飯の準備をしていたユラハが何事だと私のところへ一心不乱にやってきたもんだから、思わず泣き笑いしちまったじゃねーか。


「……ありがとな」


──アラン・ノディ・ガイア。

愛する人のために在ることをここに誓う。




꙳✧

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