胸のモヤモヤは消えないまま、アタシたちはホストとキャバ嬢に戻った。
リョウマくんから連絡がくると、アタシは店に向かう。
リョウマくんは仕事が終わると、ちゃんとアタシの家に帰ってきていた。
夏華さんも…
今までと変わらずに、本当に普通だった。
そんなある日。
「遊姫ちゃん、ちょっと話したいことがあるから、帰り…時間ある?」
「…まぁ、少しなら。」
今日も、リョウマくんに誘われていたので、あまり時間はなかった。
仕事が終わり、異様なオーラを放つ夏華さんの後に付いていく。
入ったのは、物静かなカフェだった。
この時間だから当たり前だけど。
「あのね…。」