バカなことをしているのは、良く分かってる。

だけどアタシは…
目の前にある幸せに負けた。



あれから、体調が悪いことを理由にして、ずっと仕事を休んでいる。

リョウマくんも同様に。



もちろん、家から出ることは出来ない。

一緒に外を歩くことも出来ない。



買い出しに出るときは、どちらか片方が行くようにし、2人が一緒にいることを隠す。



何かを埋めるかのように…ずっと抱き合っていた。



「遊姫〜!!今日はカレー食べたい!」


「ん〜、じゃあ、カレー粉ないから買ってくるね。」


「あっ、それ俺が行くよ。あとDVDも借りたいし。」


「そお?ありがとう。じゃあアタシ適当に準備しておくね!」



彼は、アタシの名前を呼び捨てするようになった。

そして…さらに優しくなった。