結局、シャンパンを何本か入れ、その時だけリョウマくんが戻ってくる感じだった。
ナンバー1ホストも大変だ。
リョウマくんの席で高級なシャンパンが入るたびに、アタシは悔しくなる。
もっと金持ちだったら…
なんてバカなことまで考えてしまう。
店の照明が落ちた時、リョウマくんはアタシの席へ戻ってきた。
「遊姫ちゃん…今日も遊姫ちゃんち行ったらダメ?」
予想外だった。
まさか、リョウマくんから誘われるなんて、思ってなかったから。
小さい声で、囁くように言ったけど…
アタシの聞き間違いではない。
「いいよ。どうすれば良い?」
「先に帰ってて。後から行くからさっ!」
「分かった。」