「え〜。別に何もないよ〜!」


「そうですか。」


「さてとっ!!ちょっと化粧直して行こうか。」


「はい。」



ちょっと期待はずれだった。

夏華さんも蓮くんと関係を持っていてくれたら…

そんなことを思っていた。



もちろん…
ホストとプライベートな時間に会って、ヤルコトは1つだけではない。

ただ飲みに行くだけだったり、ただカラオケに行くだけだったり。

ただ話をするだけの場合だってある。



その方が、アタシは良かったのかもしれない。

抱かれてしまえば…少なからず感情が入ってしまうのは分かっていたから。



「夏華さんって…彼氏とかいないんですか?」

ふと、何も知らない夏華さんのことが気になった。