「3! 3! 3来て! …………2⁉ うっそ! 1回休み⁉」

「アハハ~! ざんねーん!」

「もー……今日サイコロ運ないのかなぁ……」



食事を終えて歯を磨き終えた私達は、ソファーに座ってテレビゲームを始めた。

すごろくを始めたんだけど、なぜか今日に限ってサイコロの出が悪い。

なかなか狙っているマスに止まらず、焦りでコントローラーが汗で湿る。



「よっし! おっ先~」

「あぁ~! 置いてかないで~!」



一方透瑠くんは、サイコロの出が良く、狙ったマスに止まっては、次々とアイテムをゲットしている。

1回休んでる間にどんどん突き放されて、あっという間に追いつけなくなり……結果、ボロ負け。



「やった~!」

「次違うのにしよう?」

「いいですよ~」



ガクッと肩を落とした私に、勝ち誇った表情で返事をした透瑠くん。

悔しい……! 次は絶対負けないんだから……!



「次負けたら、勝ったほうのお願いを聞くのはどうですか?」

「いいよ。絶対負けないから」



提案を二つ返事で受け入れ、レースゲームのソフトに切り替えて、ゲームスタート。

今度こそ勝ってやる……!