「「いただきま~す!」」



2時間後。料理が全て完成。
早速お皿に取って口に運んだ。



「美味しい! このソースめっちゃ美味しいよ!」

「ありがとうございます……」



なんと今日は、特別にソースも手作りしたんだそう。

さすが透瑠くん。
将来、立派な主夫になれるよ。


今度は自分で切った玉ねぎが入ったカレーを口に運んだ。

あ、これ、ちょっと大きい。
細かく切れなかった玉ねぎを噛み潰す。



「清花さん! お肉どうぞ!」

「えっ」



玉ねぎを味わっていると、透瑠くんが鶏肉をフォークに刺して出してきた。

ちょっと少し恥ずかしいけど、今2人きりだし、いっか。



「どう?」

「……美味しいよ」

「ヘヘヘ、ありがとう」



フォークに刺さった鶏肉を味わう。
程良く弾力があって噛みごたえがある。

向かい合って食事だなんて、なんか新婚みたい。


……って、私ったら何考えてるの!
まだ高校生なのに10年早いって!