カフェで朝から働いていた。
「いらっしゃいませ。えっ！！」
「ひさしぶり」
「辰五郎さん・・・」
なんで。どうして？！
思い出したくもない酷く汚い汚れた記憶、
昔、ホテル嬢をしているときのお客さんのひとり。コンドームもつけてくれず私は妊娠してしまった。その後、辰五郎さんに妊娠を伝えると突き飛ばされてにげられた・・・
私はそのあと、流産した。
悔しかった。苦しかった。
「あんた。誰よ怒」
「昔はらませたガキはどこだ？！」
「帰れ！！」
辰五郎は店の扉をおもいっきり殴った。
「危ない」
カジャン
パリーン
「警察に連絡するわよ」
「そうか。勝手にしろ。俺には俺の息子が・・・」