「かほちん、おはよう」

「おはよー。もう元気?」

「まぁ、イライラして悩んでる暇あったら、ほかのことに回したいもん」

「くるたんのそういうとこ、すごいすきだよ」

「きゃー!かほちんだいすき!」

「ごめんな、折原。くるたんはもらったぜ」



かほちんに抱きつくと、わたしの背中にぎゅっと手を回したかほちんはかっこいい声を出す。

かほちんイケメンすぎだよ。


ほんとにノリがいい。

かほちんは大切な友達だ。


わたしもなんでも相談している。

だからこの前の、廉に対してのイライラもかほちんに聞いてもらったんだ。




「廉はほんとひどいやつだよ」

「んー、そう言っちゃうのも仕方ないんだろうけど」

「ね、かほちん!」

「まぁ、それはあいつの日頃の行いが問題だな……」

「かほちん?」

「なんでもない。てか、においがいつもと違う」