うわ……まじか……。

ほんと胡桃、そうゆうのやめろって言ってんのに。


俺のシャツをぎゅっと握った胡桃が一緒に寝転んだ状態で目を合わせてくる。

目を潤ませてさ。やばいって。


計算か?
あざといんだよ。

かわいいってわかっててやってるだろ。


とびそうな理性をなんとか保たせて、胡桃を抱き寄せる。



「廉、くるし……」

「抱き枕」

「ちょっと」

「おやすみ」


少しの抵抗を見せた胡桃だったけど、諦めたのか大人しくなる。

小さくてやわらかい。
甘い香りなんかもさせちゃってる胡桃に、安心してすぐに睡魔がやってきた。



まじで、覚えてろよ。