「かほちん、わたしどう?」

「だいぶ上手くなったよ」



わたしはかほちんに、踊りの出来を聞きに行く。

せっかくだから、ものすごくキレッキレに踊りたい。


廉にばかにされたからっていうのもあるし。




「直すところは?」

「たくさんあるけど」

「やっぱりかぁ~」

「でも、ほんと上手になった。さすがくるたん。まじアイドル」

「ほんとに?」

「ほんとほんと。アイドルになれるよ」



かほちんにおだてられて、アイドルみたいにポーズを決める。

どんどんポーズを変えるわたしに、かほちんはほんとにスマホを向けてパシャパシャと写真を撮った。




「待って、自分でやって恥ずかしい」

「めっちゃかわいく撮れたやばい!」

「わたしもかほちんの写真欲しい!」

「じゃあ、一緒に撮ろ」