パーティーは夜中まで続いた。


おしゃべりは尽きることがなく、笑い声も絶えない。

健吾もすごく楽しそう。
 

ホント、あの頃みたいだな……。


しみじみ思っていると、健吾が突然

あたしの手をさりげなく握ってきた。


「えっ……」

「何だよ?」
 

過剰反応したあたしに、健吾がきょとんとする。


「あ、いや……。なんか、手をつなぐのって、久しぶりだなぁって思って」


「そうか?」

「うん」
 


あたしの小さい手を、すっぽり包み込む健吾の手。


その感触はあの頃と、ちっとも変っていなくて。