「う……っ。」


「な…何だ…!」


兵士達は一瞬にして次々と倒れていく。

な、何が起こっているんだ?!

動きが見えない!?

戸惑っている間に、兵士は全員、倒れていた。

この有様に、驚きを隠せなかった。

「な…なんだ…この状態は。優秀な兵士たちが…!おい!殺したのか!」

「はぁ??そんな、弱いやつ殺すわけがないだろう。気絶させただけだ。一時間もすれば目が覚めるんじゃないか?」

などと、シレッと言いやがった。

その言葉に、頭に血がのぼる。

「弱い…奴だと…?!」

弱いなどと…!!俺様の誇りある兵士達を…!!よくもっ!!

「あぁ。ちなみにお前もな、この兵士たちよりかは上だけど。相手にならない。」

「貴様っ!!」

ついに、俺はキレた。剣を男子に向け、振り上げる。

だが、

相手は俺の何十倍も速かった。

動きが見えない…!

そんな事を考えてる数秒の間に、首に痛みがはしる。

「怒り任せじゃ、余計ダメになるよ。」

そんな、声が聞こえた。

「ク……ッ!」

俺はいつの間にか横たわっていた。

くそ!意識が朦朧としているせいか、眼しか動かせず

俺は見逃すまいと思い気力を振り絞り、

相手の男を見ていた。

「お…。なかなかだな。まぁ、いいや。というか、此処ってどこだ?そこの王子さん?」

「こ…ここは…ダイモンという…国だ…。」

「そうか。情報、どうも有難う。じゃあ、失礼する。はぁ…此処って何処なんだ?」

「ま…待ち…や…が…。」

俺の意識はそこでおちた。