「厄介なヤツとは聞き捨てなりませんなー?ぶははは」と、神様は途端にマジな表情を崩して大爆笑し始めた。

「なーんちゃって!なーんちゃって!ぶははは!社交モードは顔が引き攣るわ!もうっ!」

ユーモアがある部類の神様なのでしょうか。

「ぶははは!ぶははは!」

散々腹を抱えて笑った後、再び、目の前の白肌マッチョに向かって剣を構える。

好戦的で不敵な笑みは、そのまま。



「…なーんて。自己紹介は要らなかったか?すぐに大地の養分になるからなぁ?」



彼がそう言い放つと同時に、白肌マッチョのオーラを纏った拳が彼の頭上へと振り落ちる。

だが、既に彼はその場にはおらず、少し離れたところで、神威さんを抱き上げて立っていた。

まるで瞬間移動…早っ!



「神威、少し重たくなったな。おばさんになって太ったんじゃねえか?」

すると、神威さんにパチンと額を叩かれていた。

「あほ!真剣に戦え!」

「はいはい」



神威さんを降ろして、再び剣を構える少年神様。

白肌テカテカマッチョの魔族は、少々イラッとした表情を見せる。



「八部衆だか天帝の弟だか知らんが!フザけた真似を!…」