一度家に帰ったリュウジが義両親に電話を入れて戻って来たときにはかなり私の様子は変わっていた。


さっきまでは陣痛の合間に雑談が出来ていたのに……。


今はNSTの機械を見ながらただ息をするだけ。


痛かったらうなってしまうと思ってた。


それなのに、痛みのあまり漏れる声が自分とは思えないぐらい可愛いアニメ声になっていたのには驚いた。


いつしか陣痛の度にいきまないよう声で逃していて……


「んーっ」


「はぁっ」


あまりに高くて甘えた声に、頭の片隅にいるまだ冷静な自分が一体何キャラなんだと苦笑。


甘えたからって許される訳じゃないのに。