「うーん、そんなに変わってないかな?」


そう言いながら子宮口をまた開かれ……その痛みは陣痛の数倍で。


それでも、早い方がいいよね?と言われると


そうですね……としか言えない自分がいて。


刺激は一瞬だから。そう言い聞かせ呻き声をあげながらその時間が終わるのを待つ。


そしてNST。


せっかく楽な姿勢を見つけたというのに、再開された事によって痛みから逃げることが出来ず……


なんとか息を殺して波を越える。


そして7時を回った頃


「朝ごはんの時間なんだけど……お産の時に吐くといけないから半分にしてね」


そう言われて分娩台の上に朝食が運ばれる。


パンと、野菜たっぷりのスープと、ブロッコリーと卵のココット、それにヨーグルト。


一度起き上がると、その中からスープとココットだけを選び、痛みの間に口へ運んだ。


体力は……つけておかなくては!!