「インターホンを鳴らして下さいね」
と言われていたので暗い玄関でチャイムを鳴らす。
すると一人の看護師さんが降りてきて、2階へと誘導。
ずっと気になっていた新生児室がある2階。
夜間だからロールカーテンが下りていたものの、隙間から見える赤ちゃんの寝顔に思わずテンションが上がる。
「赤ちゃんがいるよ♪」
と、リュウジと顔を見合わせた。
新生児室の先の扉を開けると、そこは分娩の為の部屋。
「診察をしますので中へどうぞ」
そう言われ一人で部屋へと入っていく。
この日は既にお産が入っていて、念願だったLDR室は先客が。
陣痛に耐えている前の人がいる為リュウジは一緒に入れないらしい。