少し可愛い気だるげな顔も、

いじわるも、優しい言葉も、低い平熱の温度も

二人でならんで座る教室

そこに流れる世話しない心音も、

先輩の全部を愛おしく思います


先輩が私じゃない、他の誰かと結婚しても、子供が生まれても

ずっと好きな自信があるんです

もう、重症すぎて手に追えません

既婚者好きなんて、勝ち目なしじゃん

私、不倫は嫌だから、やっぱりストーカーって位置がちょうど良いかもしれません

菜留に手を振って教室を出る

愛しい、先輩のもとへ

何度目かわからない

私はまた、先輩の背中を探した