四限が終わり、約束していた場所へ行くと彼女はそこにいた。



「で、俺になんの用?」

「えっと...私と付き合ってください!」



バッと頭を下げる彼女に俺は一言告げた。



「ごめん。俺、誰とも付き合う気はないから」



泣きそうな彼女の顔を横目に俺は学校を出た。

向かう先は花屋さん。


いつもと同じ花屋さんで
いつもと違う花を買う。


そして向かう先は彼女が眠っている丘。


彼女が愛した花を片手に今日も俺は彼女の元へ行く───。