9日...
今日は1ヶ月で大事な日だ。

帰りに花屋に寄らないと...
今日は何の花を買おうか....




「春樹くん...!この後ちょっといいかな?」



話しかけてきたのは大学の中でも可愛いと言われている子だった。
名前は興味無いから知らないが....



「悪い。今日は用事がある」

「ちょっとでいいから!お願い...」



顔を真っ赤にしている彼女を見て、俺の良心が傷んだのか「少しだけなら...」と答えてしまった。

その言葉を聞いた彼女はパァっと明るい顔をして「じゃあ、四限終わったら校門の前にね!」と言い残して去っていってしまった。




「なんだなんだ?また告白か?」

「侑介...」

「やっぱお前はモテるなー」

「...この間の合コンどうだったんだ?」

「ぜんっぜんダメ」

「そうか」

「えー、興味なさげ?」



ワーワー騒ぐ侑介を無視していると幸人がきた



「春樹。今日行くんだろ?」

「ああ。けど、また呼び出されたからそれ済ませてから行く」

「君も大変だね」

「...」



幸人は俺の肩をポンッと叩いて教室を出ていった。



「今日なんかあるのか?」

「お前には教えない」

「えー!?なんでだよ!」

「うるさい。もう次始まるぞ」



後ろで文句を言っている侑介。

それを無視して俺は次の授業の準備をした。