「食事でも?」

言って、政宗は後悔する。
もしかして好きな人や彼氏がいるかもしれないのに、安易に誘うのはよくないとではないかと思ったからだ。

だが小春は瞳をキラキラさせながら、前のめりになって言った。

「行く!行きたい!あと、……あのね、パンケーキも食べに行きたいんだけど……」

「パンケーキ?……そっか、約束だったもんな。行こうか」

「本当?やったー!」

小春の大喜び具合に、政宗は眉を下げて柔らかく笑った。

(これってデートだよね?デートだよね?デートって思っていいよね?)

小春の心の中は急に騒がしくなり、政宗への想いでいっぱいになった。政宗がパンケーキの約束を覚えていてくれたことにも感激だ。