「真に兄弟それぞれの資産管理を任せてみたら、あっという間に4人とも、今すぐ独立出来るくらいの資産を持つことになったんだ。」

「真くんすごい!」

「いや…そんなのは別に難しいことじゃないから…」

いや、そこで謙遜はあり得ないから!
こういうところも、蓮叔父さんそっくりなんだわ。

「…お前、本当にそういうとこ、蓮にそっくりだな。それはお前の才能だ。天から与えられたギフトだよ。誰にでも向き不向きがあって、逆に花に資産管理をしろと言っても無理だ。」

そうだよ!出来るわけない!
あり得ないよ!と、私は思いっきり首を横にブンブン振った。

「ただ、ひとつだけ真に謝らないといけないことはある。」

「…なに?」

「本当はな、真も蓮の時のように、他社で修行させてやりたかったんだ。若い時にしか出来ない社会勉強をさせてやりたかった。
でもなぁ…。お前は手放せないと思ったんだよ。他社に行って、うちの大事な真がその会社のために使われるのはムカつくって思ったんだ。」

「…‼︎」