やっぱりそうだ。商談を持ちかけるはずだと思っていた。
私が直接関わることはなくても、この先どうなって行くかを見守るのは楽しみだ。

父と叔父が具体的な今後の話をしだすと、愛先生は母と、それぞれ個々の話を始めた。

皆んなが食べ進める中、私も食べながら仁貴に離乳食を与えていた。
お祝い膳の中にある小さな茶碗蒸しも、今の仁貴なら食べられそうだな…
そんな事を考えながら一通り食べさせ終わった頃、突然真くんから話しかけられた。

「…花、花はすごいね。こっちへ来てからの活躍ぶりは、いつも父さんからの情報や社内報で見てきたよ。」

「え? …そう?
私は思いつく事を父さんや企画チームに伝えただけだよ。 むしろ、大変な思いをしてるのは企画チームのみんなかな? 特に赤城さんだね。」

私の思いつきに振り回されている面々が浮かんだ。何かを思いついたところで、企画チームの手を借りないと、自分では何もできない。私にはコーヒーハウスの毎日の運営があって。しかも結婚してからはずっと妊婦で。育休中の今はメニュー構成しか手伝えていない。

「いや、……本当にすごいと思うんだ。」

……真くん?
真面目な真くんだけど、なんだかちょっと様子がおかしい。
変な話、真くんのバックに闇が見える??