「ナオが嫌なら取らなくていいよ」
ほんとは、やってみたいし何が記念になるものが欲しいのが本音だけど嫌なのに無理にって言うのも嫌だし。
「本当は?」
ナオは、本当に言ってる?と言わんばかりに聞いてくる。
「……」
「真優、どうする??今日は、真優がやった事ないことをするために来たんだ。どうしたい」
ナオは、自分のことなどどうでもいいからと言う様に私に投げかけた。
「せっかくだからさ……あの、撮りたいなって思ってる。今日の記念に」
私がそういう時ナオは、待ってましたと言わんばかりに「よくできました」と頭をクシャと撫でて笑ってみせた。
「じゃ、いっちょプリクラ撮りますか!」
「うん!」
未来の言葉に元気よく返事を返した。
「なあなあ、プリクラっていろんな機械あるんやな!誰がええんやろ」
プリクラの機械の前まで移動するとたくさんの機械が並んでいる。
わー。
すごい、どれがどんなのかわかんないけど
凄い変わって映るんだ。
「真優、どれにする??選んで!」
良は、女の子である私に聞いてきた。
うーん、、、。
悩むいい機械がわかんないけど…。
「これとか??」
私は、1つの機械を指さす。
有名なモデルさんがイメージモデルとして映っている機械を選んでみた。
「ええんちゃう??これにしよや!」
みんな頷いてくれて機械の撮影ブースへと入っていく。
「これってこんなに狭いわけ??」
5人で入ったからブースの中は、ぎゅうぎゅう。
ナオが少しムスっとして言った。
「しゃーないやん??俺らみんなでかいんやからぎゅーぎゅーなるん!」
「ほら始まるで、みんな笑うんやで!」
未来は、手際良くコインを入れてフレームなどを選んでいく。
「撮影するよー!!はいっチーズ」
その声と共にパシャリと音が聞こえる。