「ほら、つけてやるから携帯だせ」
ナオは、私の携帯のカバーに付いている
キーホルダーをつけるところにつけてくれた。
「ほら」
携帯を受け取ると、みんな携帯に5つの星がついていた。
「なんか嬉しいね」
「こんなこともした事なかったから嬉しい」
ちょっとでも学校の青春と言うものが今できている様な気がした。
「馬鹿、こんなことくらいいくらでもしてやるよ」
ナオは、私の頭をクシャっと撫でる。
「そうやで?もう友達やし!これからたくさん楽しいこと待ってるで!」
「いろんな事して毎日すごそう!」
「またみんなでゲーセン来ればいいしさ」
3人は、私に向かって言ってくれた。
それだけの事なのに何故が目元が熱くなって涙が出そうになる。
「真優、なんで泣いてんねん!そんなんじゃこれからプリクラ撮れへんやん」
「写真の違い苦手なんだ」
「うるさいなー、ええやんたまには!今日は、真優との友達記念日やねんから撮ったらいいねんって!」
「な?良も友紀もそう思うやろ??」
泣きそうになってる私に未来が言った。
「そうだね、たまには撮ろうか」
「今日は、特別な日だしね」
と良、友紀が言う。
プリクラか……。
撮った事ないな、撮りたいな。
「真優は、どうしたい」
ナオは、少し困ったように訪ねてきた。
たぶんナオは、写真の類が苦手な様だから不本意なんだろう。
見てわかる。
どうするべきかな……。